お客様からの応援とリクエストもあって、今度は、肉でも魚でもない、野菜に挑戦しています。
ウチの「あき」は小さい頃から本当に色々なものを食べて育っているのですが、その中で唯一、ほぼ毎日必ず食べているものがあります。それが、実は野菜なんです。キャベツ、ブロッコリー、カボチャ、ニンジン、ダイコン、ゴボウ、レンコン、トマト、キュウリ、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモ、トウモロコシ、大豆、白米(これは野菜じゃないな)。挙げればきりがありません。でも、それってほとんど茹でたり炒めたり、蒸したり焼いたり、場合によっては生だったり。要するに、いわゆる「オヤツ」のように乾燥されたチップスのようなものではなく、「食事」としての食物でした。つまり、私には「オヤツで野菜を摂る」という考えがありませんでした。
それが、皆様から色々とご教示をいただき、いよいよ「野菜チップス」作りに初挑戦しています。当園のオヤツのコンセプトは、『飼い主ではなく、犬にとって「本当」に必要なものを。犬が「本来」欲しがるものを。』ということなので、どんな風にしたら『うちのオヤツ』として提供できるのか、考えてみました。
まずは基礎認識から。『犬に野菜は必要なのか?』まぁこれは色々な側面から必要だという答えは出ていますね。ご存知の方も多いはずだし、その必要性を実感として経験している方もいらっしゃると思います。「あき」が小さかった頃、子犬は底無しの食欲を持っているので、低カロリーの野菜類は便利に使っていました。食事の時は、とにかくお腹いっぱい、十分に満足させるようにしていました。色々なものを食べることによって内臓は鍛えられ、そこに十分な運動が加わることで、強い身体の基礎を作ります。また、野菜摂取によるセロトニンは、心を静かにさせる効果があり、しつけやトレーニングをサポートしてくれます。また、みなさんご存じの食物繊維。これは間違いなく便通を改善し、腸内細菌も元気になります。
では次に、『野菜をオヤツとして与えようとするとき、どのようなモノが適切か?』肉食動物は草食動物の内臓をその血液と同時に摂取します。内臓はよく「トライプ」と言われますね。これがヒントになりそうです。飼い主は、見た目の良いものを兎角選びがちです。その気持ちは分かりますが、『うちのオヤツ』はそういうところへは行きません。スライスして乾かしただけ。それだと食いつきが悪いからブドウ糖を足す、フレーバーを足す。そういうものは飼い主さんがたべてあげてください。きっと美味しいと思います。犬は人間と違って、植物を消化吸収するのが得意ではありません。そもそも消化器官の作りが異なりますからね。だから、犬が求めるのは、できるだけ「こなれたもの」ということになるだろうと考えました。またそうであれば、オヤツとしては少量でいい。少しの量で十分な効果が幅広く期待できるはず。
『成型チップス(半生)』。コレが現時点の私の答えです。成型チップスというのは、ナビスコチップスターのことです。カルビーポテトチップスじゃなくて、一回潰したやつを成型したもの。それをオヤツ用に乾燥させるんだけど、フルドライにしちゃうと、風味、美味しさ、栄養が全部吹っ飛んじゃうから、チョビっと半生くらいに仕上げるのが良いのではないか。半生仕上げって、量産品や消費者の顔が見えない販売形態ではかなり難しいと思うので、そこら辺に『うちのオヤツ』の活きる道がありそうですね。かなり手間がかかるんですけどね。
使う野菜は、もちろん横の畑で作ったものがいいですね。私の姉が管理してくれていますが、どうやら無農薬ってことにはこだわっているらしいです。
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皆さんも一度、食べてみてください。犬じゃないですよ、人間が、です。塩っけが足りないけれど、甘みがあって、結構イケてると思うんですけど、いかがでしょうか?マヨネーズ付ければ、おつまみにもなるかもしれません。
今は「お試し」期間中です。少し作っただけなので、気になる方はお早めにお求めください。また、皆様のアイデアや感想を募集いたします。ぜひ、お声をお聞かせください。
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