どんなことにでも言えることだが、「時間をかける」ということはとても大切なことだ。仕事や家事が忙しいなどと言うのは(実際そうなのかもしれないが)所詮イイワケなんだ、と思わないといけない。そもそも、はじめから、時間というものは工面して手に入れるものなのだ。つまり工夫が足りないのだ。工夫するアイデアが出てこないのは、頭が悪いからだ。決して他人事にしない。徹底的に考えて、場合によっては、ほかの人もうまく利用して、なんとか時間を工面する。万策尽きたら、犬も周囲の人も、きっとそれをよく理解してくれる。そこまで追い込む。どこまで追い込めるか、それがその人のキャパシティ(包容力)とかキャパビリティ(能力)というもの。キャパシティの小さい人の周りには、人も犬も長居はしない。だって不安で落ち着かないもの。それはいわゆる「個性」というものなのかもしれないが、それで片付けてはいけない。なぜなら「個性」というものは、自身で磨き高めていくものだから。
以前の記事で、”フード・アグレッシブの改善はすべての基本だ” というようなことを書いた。フード・ボールを持ったまま、犬が落ち着くまで何時間でも待つ。これも「時間」だ。犬が落ち着くのを待てないのなら、残念ながらその人は、その犬を飼えない(by パンク町田)。これはとても大切な判断基準だ。覚えておかなければならない。
ほとんどのことは「時間をかける」ことで解決できる。私たちに必要なことは「工夫」することなのだ。それによって「理解」し、「応じ」、また次の事柄に「時間をかける」ことができるのだ。それが、自身を磨くということの具体的な作業なのである。