私は保護犬の里親であって、保護団体はその仲介役を自主的にやっている任意団体である。「動物を保護する」という観念や立場は、里親も団体も等しいはずなのに、なぜ個人にだけ金銭的負荷を負わせるのか。
この団体と私は、香川県の団体から見ればまったく同じである。私たちには、なによりもまず「保護する」という気持ちがあるのだ。ペットとして「買う」のではなく、「保護し、引き受ける」のだ。確かに団体の運営や飼育に金はかかる。光熱費や交通費などもあるだろう。が、それは、基本的には里親も同じ。金銭の授受に正当な理由は無いように思える。
里親になろうとする人からお金を採ってしまっては、ペットショップと同じではないか。いや、仕入れがタダな分、ペットショップより質が悪い。お金は「寄付金として」と言い、言う事をきかない者には犬を取り上げると言う。これではいかがわしい宗教団体とまるで同じ発想だ。どうせお金を採ってやるなら、正当なビジネスとして事業化した方が良いと思う。変な慈善団体のような「仮面」を被るより、アメリカのように営利団体として堂々と活動した方が、よほど健康的である。日本ではまだこのようなグレーゾーンが法的に放置されている、と考えてよいのかもしれない。