呼んでも来てくれない。マテと言ってもできない。いたずらをやめられない。・・・
うちの子は出来が悪くって、、、
こういうことを言う飼主が時々いますが、要注意です。この発言を聞いた人は、決して言葉通りには受け取らない。必ずこう解釈します。「出来が悪いのは、犬じゃなくてあなたでしょ」。
ニュアンスはちょっとだけ異なりますが、「犬の失敗は、飼主の失敗」なんです。犬が失敗する原因は、ほとんど飼主にあるんです。できなかったのは、犬だけじゃない。同時に飼主もできなかった。飼主のこういうスタンスが犬を育てます。
単純に犬と人が居るとして、それらにあることを教えようとしたとき、容易にその「あること」の意味を伝えられ、早くそれができるようになるのは、当然「人」の方であり「犬」ではない。理由は簡単で、犬より人の方がはるかに学習能力が高いからです。要するに、犬を変えるより、人を変える方が合理的だ、ということです。
褒めるとき、叱るとき、やってはいけないことを伝えようとするとき、そのあなたの意志はちゃんと犬に伝わっていますか?うまく伝えられていなければ、褒めたつもりでも犬は喜ばないし、叱っても叱られたとは思わない。やってはいけないことも、いつまでも繰り返します。
伝わらないのはなぜ?犬がバカだから?違います。あなたがバカだから、なんです。
つまり、伝わらないのは、飼主が伝わるように表現できていないから。
犬を変えようとしてもしょうがない。飼主自身が変わらなければ!
手を変え品を変え、伝わる方法を探さなければ!工夫しなければ!「傾向と対策!」
王道など無いと思っていい。その試行錯誤だけが、あなた自身を育てるのです。
何か解決しなければならない問題があるとき、あなたは「自分にできることはないだろうか」と常に考えることができますか。そう、実はこれ、犬に関する話ではないんです。