散歩は、犬の興奮状態が一番低いときに出発するのがよい。犬の興奮度を0~10段階に区分するなら、0~1である状態が望ましい。声をかけず、静かに、できるだけ静かにスタートする。
玄関のドアを出れば視界が広がる。視界が広がるタイミングで、犬は必ず興奮度が1つ上がる。歩きながら別の犬に遭う。別の犬に遭うタイミングで興奮度はさらに3つほど上がる。散歩は刺激の連続。興奮度は上がるばかりで、そう簡単には下がらない。
であれば、出発時のレベルをとにかく下げておくしかない。これで安心、というわけではないが、散歩の出先での興奮度を下げるために、ぜひ実践してほしい技術です。最初の歩き方から変化が判るはず。
散歩にはゴールを設け、ゴールから帰路につく際には、必ずまた0~1に戻すこと。
散歩の終わり、家の玄関のドアに入るときも大切。このときも興奮度が0~1であるのが理想。次回の散歩に出かける際の興奮度を下げる効果が期待できるからだ。必要ならば、家の前の道を数往復して興奮度を抑えて、必ず0~1まで下がってからドアを開けるようにする。
結局、フードアグレッシブなどへの対策も同じことなのだが、とにかく『興奮していたら何もしない』というルールを徹底しているだけなのだ。