主従関係がいまひとつの場合、散歩に出かける時刻やコースは毎回違っていた方がいいと思う。「群れの移動」のタイミングやコースは、リーダーが決めるのだ、ということを理解させるためだ。そうでないと、ある時刻になると「散歩へ連れていけ!」と要求するようになってしまい、いつものコースを我が物顔で突っ走ろうとしてしまう。犬がまったく期待していないとき(日中や深夜)に出発し、犬が全く知らない道を行く。ほとんどの犬はリーダーシップを求めている。知らない道を大手を振って歩けるほど図太くはない。できれば優れたリーダー様の後ろを歩かせてほしい、と願っているはずだ。
さて、主従関係がきれいに整った犬の場合はどうか。答えは「どうでもいい」となるのだろうが、ひとつだけ付言すると、「同じ時刻・同じコースで行った方が、犬はより安定する」ということが言えると思う。いつもの時刻に、いつものコース、いつもの主人と、いつものペースで。犬はとても安心していられるはず。落ち着いた、楽しい時間を過ごすことを期待し、その通りになる。結果、より安定した犬になる。
結局、人間と同じ、ということではなかろうか。