今日は散歩について。まず頭から否定します。「散歩」という言葉。なんだか牧歌的な雰囲気を持つ言葉が割り当てられていますが、犬にとっては、そんなにのんきなものじゃない。何よりも大切な運動の場であり、外の世界を認識する刺激的な場です。空を眺め、光を感じ、風のにおいをかぎ、時には雨にぬれ、水たまりの泥水に足を踏み入れ、鋭い嗅覚で地面に残る動物たちの世界を確かめる。一方、飼主にとっては、犬と一緒に外を出歩くことは、信頼関係と主従関係をより確たるものにする貴重な時間です。犬と良好な関係を構築・確認・維持するための特別な時間です。散歩を侮ってはいけません。毎日1度か2度、飼主が犬に対してもっとも気合を入れなければならない重要な時間なのです。
具体的なトレーニング方法は次回以降に。